ASDはかつて様々な名称で呼ばれていました。「アスペルガー症候群」がその一つです。その他にも「自閉症」「自閉性障害」「広汎性発達障害」などと呼ばれていましたが、次第にこれらをまとめて一つの連続体(スペクトラム)と捉えられるようになり、自閉スペクトラム症という言葉が使われるようになりました。
ASDには3つの大きな特徴があります。その特徴とは「コミュニケーションの障害」「社会的なやりとりの障害」「こだわり行動」です。具体的には、社会的な対人関係を築くことが難しい、他人とコミュニケーションがとりにくい、活動や興味の範囲が限局的であり、こだわりが強いなどが挙げられます。
ADHDには「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特性があり、主に行動面の問題を引き起こします。
落ち着きがない、よく考えずに衝動的に行動する、注意を一つのことに向け続けることができない、一つのことに集中すると他のことに意識を向けることができない、などの症状を示します。
学習障害は先に述べたように、「学習に関する特異的発達障害」と呼ばれることがあります。
小学校入学後に顕在化しやすいのが特徴です。
知能全般が劣っていると誤解されがちですが、これは誤りです。全般的な知能は平均的であり、なおかつ本人の学習意欲も十分にあります。それにも関わらず、「読み書き」や「算数」など、“部分的”な学習領域で困難さが見受けられるのが学習障害の特徴です。