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発達障害を持つ人の「才能」を見つける方法(発達障害子育て支援友の会メルマガNo.13より)

発達障害を持つ人の「才能」を見つける方法
発達障害を持つ人は能力の凹凸があるため、自分の特性に合った適職に就くことがとても大事です。
なぜなら、自分に合わない仕事に対して定型発達の人よりも強い苦痛が伴うからです。
そこで大事なのは自分の才能を見つけることです。
では才能とは何でしょうか?

一般的に言われる才能の特徴を以下に記します。
1)初めて取り組むにも関わらず、やけに上手い。
2)習得がとても早い
3)習得したものを高速で高水準まで高めることができる
4)習得したスキルを円滑にこなすことができる
発達障害の子供たちは能力の凹凸が激しいため、比較的才能を見つけやすいかもしれません。
しかし、苦手さや問題行動に才能が隠されてしまうこともあるため、その子の行動を注意深く観察することがとても大切です。
子供の才能を見つける上でオススメなのが、上記の1)から4)の項目に当てはめて行動記録をつけることです。
「3D のパズルがやけに得意だなあ」「計算がやたら早いなあ」「読解力が素晴らしい」「一度聴いた曲をすぐにピアノで弾いてしまう」「文章の表現力がすごい」など、日々少しずつでもいいので観察することがとてもオススメです。
注意深く観察していると思わぬ発見があるかもしれません。

しかし、よくある才能の誤解があります。それは才能=没頭できる、ということではないということです。
そのものに才能があるからといって寝食忘れて没頭するかというとそんなことはありません。すぐに飽きてしまうこともあります。
この点が才能の難しい点ですが、1)〜4)の観点から才能を見つけてほしいと思います。
しかし、素晴らしい才能にも関わらず、そのことに対して自信が持てない・・。
こんなことってあると思います。

特に発達障害の人たちは尚更そうです。その理由は以下の通りです。
1)脳構造的に劣等感を持ちやすい
2)生育歴における失敗体験が多い
3)その分野に才能があるがゆえに一流との違いが分かる

今日は3)について言及します。
実はその分野の能力が低い人ほど自己評価が高くなるという現象があります。
これをダニング=クルーガー効果と言います。
ドラえもんに出てくるジャイアンを思い出してください。歌が下手くそなくせに堂々と歌っています。才能がないゆえに客観視ができず、自分の能力を過大評価しています。
逆にその分野に才能がある人ほど一流との差を明確に感じることができます。
それはつまり自分の問題点もしっかり把握できるということです。
それは素晴らしいことなのですが、できない箇所にばかり目がいくと自信を無くして劣等感を強めてしまい、結果としてその分野に才能はないと勘違いしてしまうということです。

「違いが分かる」ということが仇になることもあるのです。才能がないと思った場合は一度この観点から自分の才能を見つめ直すことをオススメします。

発達障害基礎知識

「発達障害」という用語は近年になりよく知られるようになりました。
認知度が上がった反面、言葉だけが一人歩きしているというのも事実です。

発達障害に関する誤解の一つに「親の育て方の問題」「本人の性格のせい」というものがあります。
これまでは発達障害が起こる原因がよくわからなかったこともあり、このような誤解が生じていたようです。
しかし近年の研究により、発達障害は先天的な脳機能の偏りによって生じ、成長していく過程で様々な症状や特性が現れることによって不適応の状態になることがわかってきました。また、精神的な問題だけでなく認知に何らかの偏りがあり、生活面や学習面に問題が生じることも明らかになっています。

つまり、「親の育て方や本人の性格の問題では決してない」ということです。

発達障害は大きく分けて、 「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「学習障害」の3つに分けられます。

(1)自閉スペクトラム症(ASD)

ASDはかつて様々な名称で呼ばれていました。「アスペルガー症候群」がその一つです。その他にも「自閉症」「自閉性障害」「広汎性発達障害」などと呼ばれていましたが、次第にこれらをまとめて一つの連続体(スペクトラム)と捉えられるようになり、自閉スペクトラム症という言葉が使われるようになりました。
ASDには3つの大きな特徴があります。その特徴とは「コミュニケーションの障害」「社会的なやりとりの障害」「こだわり行動」です。具体的には、社会的な対人関係を築くことが難しい、他人とコミュニケーションがとりにくい、活動や興味の範囲が限局的であり、こだわりが強いなどが挙げられます。

(2)注意欠如・多動症(ADHD)

ADHDには「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特性があり、主に行動面の問題を引き起こします。
落ち着きがない、よく考えずに衝動的に行動する、注意を一つのことに向け続けることができない、一つのことに集中すると他のことに意識を向けることができない、などの症状を示します。

(3)学習障害

学習障害は先に述べたように、「学習に関する特異的発達障害」と呼ばれることがあります。
小学校入学後に顕在化しやすいのが特徴です。
知能全般が劣っていると誤解されがちですが、これは誤りです。全般的な知能は平均的であり、なおかつ本人の学習意欲も十分にあります。それにも関わらず、「読み書き」や「算数」など、“部分的”な学習領域で困難さが見受けられるのが学習障害の特徴です。

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